33回転

多分半年ぐらい前だったと思うけど、僕はレコードプレイヤーを買いました。そうです、レコードです。

 

なんでわざわざレコードを?と聞かれても正直うまくは答えられないかもしれません。ただ、何となくレコードってかっこよさそうだなと思って買いました。その時の買おうと思った衝動がどんな感じだったかも思い出せません。

 

まだ持っているレコードの枚数は5枚くらいなのですが、少しずつレコードの良さが何となく感じ取れるようになってきました。レコードの良さとして音の良さが挙げられるかもしれませんが、正直それはあんまり分かりません(笑)良い音質を求めるのであれば、良いオーディオとかヘッドフォンとかを買ったほうが良い気がする。

 

まずレコードの良さとして言えるのがジャケットが大きい。当たり前やん!とか思うかもしれませんが、やっぱり実際に家にそれがあるというだけで、一つのインテリア?みたいなものになる。まあポスターとかと近い感じ。それって音楽関係ないやん!というツッコミは受け付けません。かっこよかったらそれでオールオッケーなんです。同じようにレコードそのものの質量感も良い。物として「そこにある」感がたまらん。うまく言えないけど。

 

それと、もろもろの「面倒くささ」が良いと思う。言い換えると「不便さ」。別に世の中の様々なモノが便利になっていく中でのそれに対する反発とかではない。これは何においても言えると思いますけど、手をかけた事に対しての方が愛情が大きくなりますよね。レコード盤って大切に扱わないといけないし、レコードプレーヤーの方も針とかそのうち替えなきゃいけなくなると思う。ダウンロードしたものよりは当然面倒くさいけど、CDよりもめんどいと思う。だってリピート再生とか出来んし。そもそもA面とB面ひっくり返さないとアルバム全部聴かれへんし。途中停止も出来んし。でも、CDとかでずっとリピート再生で垂れ流し状態になるよりも、アルバムの時間感覚的なものを体験することが出来る。

 

あと、これはCDでも有りうるんかもしれんけど、回転してる様子を見られるのはレコードの特徴。回転って聴覚で受け取る音楽を視覚の場に持ってきた時のイメージな気がする。オーディオで聴いてる時は数字で時間が表示されて、ipodとかで聴いてる時は左から右への線としての流れが表示されるけど、それらがあんまり好きじゃない。そういうのを排除していくと、回転は良いイメージだと思う(もちろんライブではそういう数字とかは無いけどそれは別の話)。ザ33回転ズなんです。ロックンロールだって、ライクアローリングストーンなんだから、転がり続けてなんぼですよ。

 

なんか今年はどうやらレコードの売上が伸びてるみたいだし、そういう流れも一部では存在してる。僕は「レコード最高だからレコードだけを聴け!」とか言いたいのではなく、様々な聴き方があって良いと思うだけ。実際僕もipodとかiphoneでほとんど音楽聴いてるし。mp3もダウンロードしてるし。てかレコード超初心者の僕が色々のたまわってすいません。

 

というわけでCDではなくレコードで出されてるアジカン後藤さんのソロを。僕も買いました。着ぐるみの中の一人は後藤さんだそうです。


『LOST』Music Video / 後藤正文 - YouTube